よくある質問(Q&A)
学科全体について
Q:ゼミとは何ですか。どのように決まりますか。
ゼミは「研究室」と呼ばれる場合もあり、地域社会システム学科のいずれかの教員を選択し、そのもとで特定の分野を少人数で深く学ぶものです。ゼミの教員は卒業論文の指導教員になるほか、3年次の地域社会システム学セミナー・演習もゼミごとに実施します。また、懇親会やゼミ旅行などを行うゼミもあり、授業を越えた付き合いになります。地域社会システム学科では2年次末にゼミ希望調査を行い、配属ゼミを決定します。
Q:地域社会システム学科で取得できる資格はありますか。
地域社会システム学科の授業等を履修することにより自動的に取得できる資格はありません。他方、一部の授業内容は以下の示すような資格試験の参考になるものであり、試験勉強のうえ、それらの資格取得を目指す学生はいます。
行政書士/中小企業診断士/宅地建物取引士/総合旅行業務取扱管理者・一般旅行業務取扱管理者など
Q:学科と観光政策科学特別コースの違いは何ですか。
観光政策科学特別コースは、地域社会システム学科のなかでも観光政策科学について重点的に学びたい人のための教育プログラムであり、特別コース以外の学科学生よりも観光分野の必修科目・選択必修科目が6科目多いです。また、観光系の実習授業5科目については、観光政策科学特別コースの学生のみが参加可能です。ただし、それ以外の教育内容、履修可能な科目等については何ら変わりがありません。
Q:学外(地域)でさまざまな取り組みをする授業はどのようなものがありますか。
まず、観光系分野の実習科目があります。これは、観光地経営や地域資源(文化財や自然公園等)の活用、観光を核としたまちづくりについて、県内外の地域を訪問し、先進的な取組をしている方々からのヒアリングなども混じえて学ぶ科目です。また、県内自治体と連携し、自らが地域で調査・分析を行い、それらを踏まえて立案したアイデアを役所等でプレゼンテーションをする授業もあります。これらの科目は観光政策科学特別コースの学生を主たる対象にしています。
他方、SPARC特別教育プログラム(地域課題解決実践プログラム)の科目として地域PBL演習があります。これは、プログラムの前半において、人口の減少や空き家の増加や公共交通の不足といったさまざまな地域課題の解決に向けて全国各地で展開されている取り組みについて、講演会を兼ねたワークショップや魅力的な事例の調査などを通じて活動のノウハウを学び、プログラムの後半で、学生自身が現場に飛び込んで地域課題の解決を実践的に学ぶ科目です。これらはSPARC特別教育プログラム(地域課題解決実践プログラム)参加学生を対象としています。
Q:学外(地域)での取り組みをしたい場合には、観光政策科学特別コースに行くべきですか。
前掲のとおり、学外での取り組みを行う実習・演習科目は、観光政策科学特別コースに限らず、複数用意されており、それぞれ対象学生が異なっています。したがって、内容や対象をよく知っていただき、何をどのように学びたいのかをもとにご判断ください。
Q:地域や企業と連携した取り組みをしているゼミはありますか。どのような活動をしていますか。
年度にもよりますが、いくつかのゼミで学外での取組みを実施しているようです。
例えば、以下のようなものがあります。
◯日経ストックリーグへの参加(経営分析に対する実践的学び
◯高校1年生の「総合的な探究の時間」におけるワークショップ等の企画・ファシリテーション(南アルプス市内の観光資源創出・発信がテーマ)(南アルプス市役所・山梨県立白根高等学校との連携)
◯「若者によるSDGs普及啓発事業」における「SDGs推進レポート集作成事業」での連携(甲府市役所との連携)
◯小菅村役場との連携事業
Q:観光政策科学特別コースとSPARC特別教育プログラム(地域課題解決実践プログラム)の違いは何ですか。
観光政策科学特別コースは、地域社会システム学科のなかでも観光政策科学について重点的に学びたい人のための教育プログラムであり、県内外の先進事例視察実習、県内市町村等と連携した観光地改善提案の立案作業・プレゼンテーション等を通じた実践的な学びが特徴です。実習授業についてはコース学生のみが参加可能です。
SPARC特別教育プログラム(地域課題解決実践プログラム)は、地域課題の解決に向けて取り組んでいく際のさまざまなノウハウを講義室の外に飛び出して実践的に学んでいくとともに、実践を通じて講義室の中での学びに対する意欲を高めていくことで、学生自身が学びの好循環を実現していくことを目標としていることを特徴としています。
観光や観光を軸としたまちづくり、地域資源の保全と活用等に関する実践的な学びを希望する場合は観光政策科学特別コース、人口の減少や空き家の増加、公共交通の不足など、地域の持続的発展にとっての社会的課題をテーマとした実践的な学びを希望する場合はSPARC特別教育プログラム(地域課題解決実践プログラム)を希望することをおすすめします(前者は入試での志願・選考、後者は1年次夏の志願・選考となります)。
なお、観光政策科学特別コースは教育課程であることから、卒業時に授与される学位記において学科名の後ろにコース名が併記されます。他方、特別教育プログラムは付加的な教育プログラムであることから、通常の学位記に加え、修了証が交付されることになります。
観光政策科学特別コースについて
Q:観光政策科学特別コースの実習参加に必要な金額(自己負担額)を教えて下さい。
観光政策科学基礎実習は25,000円程度です。観光政策科学実習は、年度によって内容、行き先が異なり、どの実習に参加するかによって変わりますが、2泊3日で実施する観光政策科学実習Aはおおよそ8万円〜10万円程度、日帰り3回で構成される観光政策科学実習Bはおおよそ3万円程度です。
卒業には2科目以上の履修が必要であり、最も安価な組み合わせとなる2科目(観光政策科学基礎実習、観光政策科学実習B)を履修した場合、学生納付金(入学料・授業料)以外に55,000円程度が自己負担となります。 なお、観光政策科学実習Aについては、現地(現地空港・駅など)での集合・解散を基本としており、そこまでの経路は時間・予算等で自由に選択できます(それらを調べ、計画することも観光の大切な学びだと考えています)。したがって、夜行バスなどを使うことで上記金額より費用を抑えることも可能です。
Q:観光政策科学特別コースを途中でやめることはできますか。また、入学後に観光政策科学特別コースに関心をもった場合、再受験が必要ですか。
2年生進級時に限り、1年秋に実施する書類選考・面接の結果を踏まえ、観光政策科学特別コースから学科、学科から観光政策科学特別コースへの転コース(学籍異動)を認めています。前者は毎年若干名、後者は定員13名から当該年度のコース入学者数を引いた人数を募集します。したがって、後者は13名以上が入学した年は募集しませんので注意してください。また、1年秋の学籍異動選考終了後は、コース変更は一切できません。
なお、観光政策科学特別コースに属さずとも、観光分野の講義科目等を体系的に受講したうえで、観光分野のゼミを志望することも可能です。その場合には、ゼミに配属される3年次以降は実習授業への参加も認められます。実際にこうした学生も一部にいます。ただし、入試の段階で観光分野に関心がある場合は、1年次から実習等に参加し、学びを深めることが理想的であり、観光政策科学特別コースを志望することをおすすめします。
Q:観光政策科学特別コースとして入学した場合、観光に関する卒業論文を書く必要がありますか。また、観光分野のゼミに所属する必要がありますか。
ゼミ選考は、観光政策科学特別コースの学性であっても、関心に応じて観光分野以外の教員のゼミを志望することができます。卒業論文もその指導教員のもとで書くことになりますので、観光に関する卒業論文でなくてもかまいません。ただし、学位記(高校でいう卒業証書)や各種証明書には「観光政策科学特別コース」であることが明記されますので、就職活動等では自らの学びについてしっかりと説明できる必要があるでしょう。
Q:観光政策科学特別コースの学生がSPARC特別教育プログラム(地域課題解決実践プログラム)に参加することは可能ですか。
制度上は可能です。しかし、いずれも不定期の活動が必要となり、日程等の重複による学生の不利益(単位修得ができないなど)を避けるため、観光政策科学特別コース担当教員としては、特別コース、特別教育プログラムいずれかへの参加を強く推奨しています(したがって、日程等の重複による特別な配慮は行いません)。
SPARC特別教育プログラム(地域課題解決実践プログラム)について
Q:SPARC特別教育プログラムを修了すると、どのようなメリットがあるのでしょうか。修了時には証明書などがもらえるのですか。また、履歴書にはどのように記載ができるのでしょうか。なにか称号、資格等がえられるのでしょうか。
プログラムに参加する際に資格試験などがあるわけではありませんし、プログラムを修了するための最終審査があるわけでもありませんので、履歴書に記載できる資格等が得られることはありません。ただ、講義室の外での実践的な学びの経験を就活等でアピールすることは可能と思います。
Q:SPARC特別教育プログラムを修了した場合、就活の際に企業や地方自治体からどのように評価されるのでしょうか(修了証があれば、資格などと同じように社会での評価が期待できるのでしょうか)。
本プログラムは、最重要科目である地域PBL演習が令和7年度に始まったばかりのプログラムですので、企業や地方自治体からの本プログラムに対する評価は未知数になります。ただ、文理横断型教育および学修者本位の教育という点で全国的にも注目されている教育プログラムになります。
Q:SPARC特別教育プログラムに参加することは入試の出願前に決める必要がありますか。
いいえ、入学後に希望することになります。希望する場合は、地域社会システム学科に合格・入学し、1年次夏頃に参加申請することになります。
Q:SPARC特別教育プログラム(地域課題解決実践プログラム)を途中でやめることは可能ですか。
途中でやめることは可能ですし、ペナルティもありません。
Q:SPARC特別教育プログラム(地域課題解決実践プログラム)のPBL等への参加にかかる費用を教えて下さい。
今後どうなるかは未定ですが、現在のところ、本プログラムが主催する各種のイベントに参加するための費用は、食事代などを除くとかかりません。