井上 智紀
「マーケティング」はすでに営利企業だけの課題ではなく、行政、NPOなどの非営利組織や個人にとっての重要性が語られるようになっています。顧客や住民、協業する企業など様々なステークホルダーとの間に友好な関係を築き、それぞれの利益を最適化していくための方策を探るため、消費者行動の背景にある心理や世帯・家計の構造に対する理解を深める研究に取り組んでいます。企業・団体のマーケティング思考に基づく戦略立案には、適切な設計に基づき収集された定性・定量データによるエビデンスが不可欠です。そのため研究や教育にあたっては、こうした適切なエビデンスに基づく論理的な思考を重視しています。