教員紹介

大橋 麻里子

大橋 麻里子 (准教授)

専門分野
環境社会学、環境人類学、食文化研究、ラテンアメリカ地域研究
主な研究テーマ
ローカルな知、自然資源の在来的利用と社会的規範、先住民と開発、コミュニティ、生活・生業、ラテンアメリカの地域料理 

 私はペルー、メキシコ、日本の農山村をフィールドに、「自然や人とのつながり」がもたらす「生活の豊かさ」について研究しています。
 これまで南米ペルーのアマゾン先住民社会では、グローバルな開発や環境保全が進むなかでの生活変容について調査をしてきました。具体的には、狩猟・農耕・漁労といった「生業」や、コミュニティ内での資源の「分配」の仕組み、それらを支える「規範」の実態を明らかにしてきました。またメキシコにおいては、都市と農村を行き来する「複数拠点生活」や個人経営のタコス屋、動物が関わる地域祭りなど、多様な暮らしの形を追っています。
 国内では山梨県を中心に、農家の方々や海外からの移住者への聞き取り調査を行っています。数百年続いてきた自然と共に生きる知恵や技術には、現代の「持続可能な社会」へのヒントが詰まっていますが、今の日本ではそれらが失われつつあります。一方で、海外移住者を含む「文化多様性」への配慮も、これからの地域社会には欠かせないと考えています。今後は、蓄積されてきた技術や知恵の記録を行うとともに、社会学的観点から農村問題や獣害問題の解決や多様な属性の人びとが共に心地よく暮らせるまちづくりにも取り組んでいきたいと考えています。